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| 円山公園のシダレザクラの断層画像。水色は空洞、赤は腐朽状態を示す |
樹木の内部の腐朽状態を調べるため、断層を画像化して診断する試みが京都市内で進んでいる。台風での倒木の予防や、「再生治療」に役立てるのが目的で、目視検査など従来手法よりも正確に把握できるという。円山公園(東山区)で実施されたほか、今後は社寺の古木や巨木でも活用が予定されている。
■内部の腐朽状態を音波で
環境関連ベンチャー企業「サン・アクト」(山科区)が、昨年購入したドイツ製計測機器を使って行っている。木の幹や枝の周囲に10個前後のセンサーを設置し、音波が内部を伝わる速さの違いを利用して腐朽や空洞化の程度を画像化する。
京都市の委託を受け、昨年秋から円山公園で始まった樹木診断では、腐朽が進んだカツラやエノキなど8本と、樹勢の衰えが目立つシダレザクラなど9本を検査。高さ70センチ部分で腐朽・空洞化が54%と確認されたムクノキなど2本が「根元から倒木の恐れあり」とされ、伐採された。
サクラでは6本が伐採対象になったが、樹齢100年を超す名物シダレザクラなど2本は腐朽状態のデータを参考にして、土壌改良やウレタン樹脂の注入などで樹勢の回復を目指すことになった。
市緑地管理課は「外観は異常がなくても内部で空洞化が進んでいる場合もあり、具体的な対策が取りやすい」という。
樹木の腐食調査は、目視に加え、幹をたたいて反響音で推測したり、長い針を突き刺して抵抗度を測る方法が一般的。断層画像診断は「木を傷つけず、巨木でも高精度のデータが得られる」(同社)といい、山科区の大石神社や東山区の知恩院などでも近く実施が予定されている。
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